産官学でサステナブルな半導体の製造を目指す世界各国が豊かで便利な暮らしと環境保全を両立するために
半導体はスマートフォンやPC、自動車、産業機器、医療装置、通信インフラなどあらゆる電子機器のコア部品である。その生産はグローバル化が進んでいるが、近年は地政学的リスクもあり、重要戦略物資として各国が自国での生産を志向する方向にある。
一方で半導体の製造には電力や水など大量のリソースが必要であり、生産する上での課題となっている。当社はこの課題解決に取り組み、各国が半導体生産体制を構築しやすい環境づくりを支援するとともに、半導体の製造装置に強みを持つ日本企業のビジネスを支えていく。あわせてエネルギー消費の抑制という地球環境保全への貢献を目指す当社の取り組みを、実務責任者が紹介する。

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都市インフラ事業本部 半導体・エレクトロニクス事業部
半導体プロダクツチーム チーム長小澤 亮介2011年、住友商事マシネックス株式会社に入社。大阪PTC部にて住友重機械工業製減速機の国内顧客向け販売に従事してきた。2016年、住友商事ヤンゴン事務所に出向。2018年からは東京インダストリアルサポート部で、大手産業メーカーに産業機械を販売してきた。2022年には半導体・エレクトロニクス事業部が発足し、同部へ異動。現在は、同部内の半導体プロダクツチームのチーム長として、日本企業製の装置および副資材を各国のローカル企業へ展開している。
人々の豊かな暮らしと環境保全を両立した半導体の製造を目指す
当社は以前から国内の半導体メーカー向けの事業を行っていましたが、2022年、半導体・エレクトロニクス事業部の創設に伴い、本格的な取り組みを開始しました。
半導体はあらゆる電子機器に必要なコア部品であり、近年は地政学的リスクもあって重要戦略物資としてその重要性が増しています。現在は台湾や中国、米国などがその生産の多くを担っていますが、今後東南アジアやインドなどにも拡大することは必至であり、その生産に欠かせない日本の優れた製造装置を輸出することは、各国の豊かな暮らしを支える重要な仕事と考えています。
一方で、半導体の製造には大量の電力と水が必要です。半導体はナノレベルの極めて微細な加工を行うため、わずかなホコリでも歩留まりに影響を及ぼします。そのため、高度に管理されたクリーンルームが不可欠であり、ホコリなどの発生源となる人を介さない自動化が求められます。また、クリーンな状態を保つため、水による各プロセスでの洗浄も必須です。
さらに、最終製品メーカーは消費者に与えるイメージを重視するため、調達部材の要件として部品メーカーに環境への配慮を求めます。そのため、半導体メーカーやそのサプライヤーは環境保全に取り組まざるを得ないという面もあります。
人々の豊かな暮らしを支える半導体産業が持続的に発展していくためには、こうした背景を踏まえ、半導体の製造におけるエネルギーや水の消費を抑制し、環境や資源の保全を両立させていく取り組みが欠かせません。

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環境負荷を抑制した半導体の製造を目指し「せとうち半導体コンソーシアム」に参画
当社は上記の課題に取り組むため、「せとうち半導体コンソーシアム」に参画しました。同コンソーシアムは広島大学を主体とした産官学共創のコンソーシアムで、半導体産業を核とした新たな経済価値創出による、日本の半導体産業の再興・地域活性化を目指しています。大手デバイスメーカーを含む半導体サプライチェーンを網羅する多くのメーカーが参画しておりますが、商社での参画は当社のみです。
同コンソーシアムでは新素材や新デバイスの研究開発と同時に、半導体製造工場に向けた3R(Reduce, Reuse, Recycle)技術の研究開発にも取り組んでいます。具体的には製造工程で使用した水やガスの回収率向上、装置の稼働効率向上、省エネルギー化などを目指しており、当社は、本コンソーシアムで創出された研究成果を社会へ確実に実装していく役割を担っております。今後も産官学が連携し、一体となって取り組みを推進してまいります。

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現在立ち上がりつつあるインド市場への参入を目指す
もう一つの新たなチャレンジは、インド市場への参入です。インドの半導体市場は、中国をはじめとする海外からの輸入に依存しているのが現状です。こうした状況を踏まえ、モディ首相の主導のもと、「中国に依存しない半導体サプライチェーン」の構築を国家プロジェクトとして推進しています。タタ・グループなどの巨大財閥がアーメダバードでの工場建設に動いており、この流れの中で、半導体の製造装置や関連技術に関して日本への期待が非常に高まっています。
一方で、インドにはソフトウェア開発に関しては優秀なエンジニアが数多く存在するものの、デバイス製造に必要なプロセスエンジニアは圧倒的に不足しています。加えて、電気・水・ガスといったインフラ面の課題もあり、実際に計画が立ち上がるのか懐疑的に見る企業も少なくありません。しかし、半導体サプライチェーンの構築はモディ首相肝いりの国家プロジェクトであり、トップダウンで政策を遂行する力を持つインドにおいては、成功する可能性が高いと見ています。
こうした動きを好機と捉え、いち早くインド市場に参入し、日本の優れた半導体の装置および副資材を届けることで、インドの経済発展と人々の豊かな暮らしに貢献していきたいと考えています。


成長産業に身を置き、会社も自分も成長したい
半導体の製造分野への取り組みやインド市場への参入は、当社としては比較的新しい挑戦です。このビジネスがもっともっと大きくなり、会社全体の成長につながればと考えています。
また今後はインドに限らず、各国が半導体の製造に乗り出すでしょう。そうなったときに当社は、装置や技術を通じて世界の半導体の製造を支え、日本と日本メーカーの存在感を高め、革新的テクノロジーと日本のものづくりを結びつける役割を担っていきたいと考えています。
また個人としても、半導体業界という成長産業に身を置くことは、自身の成長につながるだけでなく、社会への貢献度も高めることになると感じています。この業界に身を置いて、世界各地でのビジネスに携わりながら自分自身を成長させ、会社の成長にも貢献していきたい。そしてなにより、半導体を通じて世界全体がより豊かになることに貢献できれば、と心から願っています。

次なる挑戦
第3回・COMING SOON
